ベトナム人の雇用を成功させましょう!

急増中のベトナム労働者:ベトナム人雇用のメリットと注意点

ファストフード店やコンビニで働く外国人を見かけることが多くあるでしょう。数年前までは中国人が多かったのですが、近年は東南アジアのベトナム人も増えています。

5年の間に在日ベトナム人の数が4.6倍増えて、国籍として中国と韓国に次いで3番目に多くなりました。留学生の数のみを見ると同じ期間で13倍増加しています。ベトナム人が増えている今、雇用する機会も多くなるでしょう。

外国人の中でもベトナム人は勤勉で日本人との相性が良いとよく言われ、かつ若者が多いので日本企業にとって大切な人材となるでしょう。また、現在日本の専門学校や大学に在籍しているベトナム留学生も多いので、数年後に学校を卒業して正社員として日本企業で活躍するのもあり得ます。

ただし、優秀なベトナム人材を確保するために注意すべき点があります。例えば、年功序列より実力主義を好むことが挙げられます。また、ベトナム語と日本語しか話せない人も多いので、英語が必要な業務なら研修が必要です。国民性としては大人数で行動するのが好きと言われているので、賑やかな職場環境だと定着しやすいでしょう。

この記事を通して、ベトナム人を問題なく雇用しましょう。

 

在日ベトナム人の現状

日本に滞在するベトナム人の数が多くなってきました。2018年末の時点で在日ベトナム人の数が33万人を突破し、中国人と韓国人に次いで3番目多い国籍になりました。

在留資格別でみると、上位3つは「技能実習」、「留学」、「技術・人文知識・国際業務」です。技能実習生が最も多く45%を占めています。技能実習生を採用すると若い外国人材の確保ができますが、勤務期間が長くても5年と決められています。

次は留学生で39%を占めています。留学生は応募も多く採用しやすいですが、雇用できない留学生もいます。また労働時間に制限があります。

就労ビザと言われるもののひとつ、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格で働いているベトナム人は10%ほどいます。この在留資格の方が長い間に勤務できますが単純労働は禁止されています。またビザの審査がとても厳しくて企業にも労働者にも手間がかなりかかります。

雇い主にとって採用のメリットとデメリットは在留資格によって異なります。会社のニーズによって採用すべき人も違います。 

 

5年間、在日ベトナム人の人数が4.6倍も増加とその理由 

在日ベトナム人の数は2018年に33.1万人に達して、2013年からの5年間で4.6倍となっています。

その中で、働いているベトナム人は、31.7万人と過去最高値になり、2013年から8倍も増えました。国籍は、中国人に次いで2番目多くなっています。

またアルバイトしているベトナム留学生は同じ5年の間で13倍も増加して12万人を超えました。

ベトナム人が日本に滞在したい理由は何でしょうか。

主な理由は2つあります。1つ目は、ベトナムは給料の水準が低いことです。そして2つ目は、日本とベトナムの関係が良好であることです。

途上国であるベトナムの給料は日本に比べて非常に低いです。ベトナムの人材会社の調査によるとベトナムでの平均月給は日本円で7.3万円相当(1540万ドン)です。新卒の月給相場は3~5万円相当となっており、日本の4分の1程度です。給料水準が低いので、お金を稼ぐために来日したベトナム人が多いです。

そのうえ、ベトナムで高校終わってから日本の学校へ進学し、卒業後、日本に就職すると考えているベトナム人も多いため、留学生がたくさん増えてきました。

また、日本とベトナムは良い関係を保っています。外務省によると2016年、日本からベトナムへの援助金額は172億円であり、1992年からの援助金額は2兆円を超えました。道路の整備や大学の設立や株式市場の改善など、さまざまな領域でベトナムを支えています。

一方、ベトナム政府が日本語できる人材を育てるため、公立小学校3つに日本語を第一外国語として導入しました。 

このように30年ほど良い関係を維持してきたので、渡航先として日本を選んだベトナム人が多くなっています。

 

最も多い3つの在留資格

日本にいるベトナム人は技能実習生と留学生が多くなっており、それぞれ45%と39%を占めています。その次が就労ビザと言われているもののひとつ「技術・人文知識・国際業務」です。  

在日ベトナム人の中、上位3位の在留資格は「技能実習」、「留学」、「技術・人文知識・国際業務」

最も多い技能実習生は、雇用すると週5勤務できる若い人材を確保できるというメリットがあります。ただし、技能実習制度は日本で技術を学び母国に帰ったあと自分の国に貢献するという制度のため、雇用期間は最長5年と決まっているというデメリットがあります。また、外国人の生活を支援することも会社の義務となっています。

次に多い留学生を雇うメリットは、業務への制限がないことです。しかし、留学生を雇うには「資格外活動許可」有無の確認が必要。また許可があっても週に28時間以内の勤務しかできないので、気を付けてください。 

また、「技術・人文知識・国際業務」という在留資格を持っている人は正社員として勤務できます。就業期間の制限もありません。業務内容を入国管理局に提出・審査をする必要があり、かなり厳しくなっています。業務内容が外国人の専攻や経験などとのかかわりが少ない場合は、審査が通らない可能性があります。 

 

ベトナム人を雇用するメリット

ベトナム人の雇用はメリット3つあります!

少子高齢化によって人口が減っている日本とは違い、ベトナムでは若者が多いです。ベトナム政府によると、15~30歳の人口は2100万人です。若い人材が多いため、日本で不足している人材を補足するという考えもあるでしょう。

さらに、日本にベトナム留学生がすでに8万人いて、その中で専門学校や大学で勉強している人は4万人ほどです。文部科学省の調査によると、その中の6割以上の留学生が日本で就職希望しているので、いずれ正社員として活躍することも期待できるでしょう。 

また、ベトナム人は日本人と相性が良いので、一緒に働いても激しい争いやケンカなどは少ないと思います。

 

メリット1:若い人材が多数

ベトナム政府の統計によると、2019年の総人口は9600万で、世界第15位となります。さらに、過去10年間で人口が1000万人増えました。

若い人も多いです。人口の構成としては、15~30歳の人口は合計の22.7%を占め、日本(14.0%)と中国(18.6%)に比べると高いです。

若手の人材が多いため、採用することができれば日本で不足している若い人材不足の解消につながります。

メリット2:急劇に増えてきた留学生を早期に採用する 

ベトナムでは給料水準が低いため、親からの仕送りや奨学金だけで日本で生活するのは難しいと言われています。ですので、日本で勉強しながらアルバイトをする留学生がかなり多いです。アルバイトをする業態は、飲食・宿泊業と小売業が6割ほどいます。

また、中長期の人材確保を考えると採用はすぐに始まったほうが良いでしょう。2018年5月の時点で専門学校・大学と日本語学校に勉強しているベトナム留学生はそれぞれ4.2万人と3万人でした。文部科学省によるとそのうちの約64%が卒業後に日本で就職したいと言っています。

したがって、2~4年以内に4~5万人の専門学校卒・大卒ベトナム人が日本で求職します。2019年、日本人の新卒求職者は40万人だったので、4~5万人は決して少なくありません。

ベトナム人を採用するには、いまのうちに労働環境や採用プロセスの整備を始まらないと間に合わない可能性があります。 

また留学生をインターンやアルバイトとして採用して、卒業したら在留資格を変更して正社員に切り替えるのも人材を確保する方法の1つだと考えられます。 

 

メリット3:日本人との相性が良い 

親日の国であるため、日本に対して好感を持つベトナム人が多数います。株式会社電通が2018年に20ヶ国の地域に対して「ジャパンブランド調査2018」という調査を行いました。それによると、「日本がとても好き・まあ好き」と答えるベトナム人の比率は他の国に比べて最も高いという結果でした。

また、ベトナム政府の調査によるとベトナム人のうち、73%が無宗教です。そのため、ベトナム人を雇用すると宗教によるタブーが少ないでしょう。そして、働く際での争いや誤解なども発生しにくいでしょう。 

 

ベトナム人雇用にあたって注意すべきポイント3つ

ベトナム人を雇用することにあたって3つの注意点がある!

ベトナム人雇用のメリットをお伝えしてきましたが、もちろん注意点もあります。

例えば、語学についてです。「外国人は英語が話せる」と思ってしまいがちですが、実はベトナム語しか話ができない場合もあります。英語の能力を期待しての採用はしっかりと確認してからにしましょう。

また、先述の通り給与水準を気にするベトナム人も多いです。「お金をもっと稼ぎたい」という思いからも、キャリアアップを期待して仕事に就く人も多いでしょう。

さらに、ベトナム人の国民性から人懐こいことからも職場で孤立させてしまうのはNGです。賑やかな雰囲気を好む傾向があります。

もちろん、外国人を採用する際には在留資格や就労可否、「外国人雇用状況の届出」の提出など国籍問わず注意しなくてはいけない点があります。

くわしくはこちらの記事:外国人留学生雇用に関しての法律上の注意点4つ

 

注意点1:日本語とベトナム語のみできること

実は、英語堪能なベトナム人はあまり多くありません。英会話教室イー・エフ・エデュケーション・ファーストによると、ベトナム人と日本人の英語力はあまり変わりません。世界100か国中、日本人の英語力は54位でベトナム人のは53位です。

もし業務上で、英語を使う必要があれば、面接のときに「英語はできますか」と一言確認したほうがおすすめです。また、英語の研修も用意しましょう。

またベトナム語の発音からの影響で、ベトナム人にとって発音しづらい言葉があります。例えば、パスポートが「パッポー」なり、居酒屋が「いやかや」になることもあります。

 

注意点2:給料やキャリアアップを重視

ベトナムは親日の国であるものの、日本の制度がすべてベトナム人に適用するわけではありません。

働く上で、ベトナム人が大事にしているのは「給与」と「キャリア」だそうです。ベトナムの市場調査会社Q&Meの調査によると、日本で働いているベトナム人のうち、74%が転職の経験があります。転職理由として、「給料の低さ」と「仕事内容とキャリアのギャップ」を選んだ人はそれぞれ47%と24%です。

この調査の結果からわかりますが、年功序列のような勤続年数に基づいて賃金や役職などを決める制度は、ベトナム人は好んでいません。

そのため、成果やスキルで給料とキャリアがアップする制度を構築した場合は、明確に伝えたほうがおすすめです。たとえば、簿記を取ったら給料5000円上がるや売上が30%アップになると給料15%上がるなどです。

 

注意点3:1人させない 

ベトナム人は人懐っこい性格なので、大人数で行動するのが好きです。ベトナム人の寮に入るとわかりますが、1人で自分の部屋にいるより、10人集まってしゃべったり遊んだりするほうが好きなようです。たとえ別々に住んでいても、週末に友だちの家に集まることが多いそうです。 

そのため、1人で仕事させると寂しく感じて離職してしまう可能性があります。家族みたいに賑やかな環境が整うとベトナム人にとっては働きやすいです。 

 

まとめ

2013年からベトナム人の数が4.6倍も増加してきて、おそらく今後も続いて増えていくでしょう。ベトナム人の雇用は人材不足を解消できる1つの方法となるでしょう。勤勉で日本人とよく似ているという特性もあるので、円滑で仕事できると思います。

とはいえ、ベトナム人雇用を成功させるためには注意すべき点がいくつあります。 まず言語力については、英語ができないベトナム人が多いこと。また、給与とキャリアアップを重視する人が多いこと。そして賑やかな雰囲気を好むので寂しさを感じさせないようにすることです。

いまのうちに会社の環境や制度をしっかり整えて、ベトナム人採用を活発化させてみてはどうでしょうか。

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