
外国人アルバイトを雇用するなら 知っておきたい知識②宗教別!食習慣の違いについて
皆様こんにちは、ビザマネセールスチームです。
今回も外国人アルバイトの雇用や労務管理に役立つ知識をお届けします。
外国人の方を採用している企業様や店舗様ですと、文化の違いが故のコミュニケーションの難しさなどを感じることがあるのではないでしょうか。
今回は前回に引き続き、国別の言語や宗教の違い、宗教別の食習慣の違いをお届けします。外国人アルバイトをすでに採用されている企業様は教育やコミュニケーションのために是非参考にしてみてください。
イスラム教
Ⅰ食に対する意識
宗教が生活の土台となっており、食生活を含め個人の宗教や信条を順守する傾向が強い。
「食材」、料理に付着する「血液」、調理される「厨房」と「調理器具」がイスラム教の教義に則ったものであるかどうかに非常に敏感。
食事は信徒に対する神からの報酬と考えられており、食事を楽しむことを重視。
Ⅱ日本の食事で好まれるもの
天ぷらなどの揚げ物や焼きもの。
Ⅱ日本の食事で好まれないもの
肉を扱う料理は宗教上の適切な処理が施されていないため忌避されることが多い。
Ⅲ推奨/禁止事項
肉を扱う料理は豚肉が混入することへの不安から食材や調味料が明らかでない場合には忌避されることが多い。
特に豚エキスに対する不安感が大きい。生魚を食べる習慣がない国が多いため好まれないことがある。
内陸部に暮らしている人は魚介類を食べる習慣がないことも多いため、魚介類の料理全般を好まない人もいる。
インスタントラーメンはフリーズドライでも豚のスープで作られている場合があるため、食べることを避ける。
キリスト教
Ⅰ食に対する意識
基本的に食に関する禁止事項はほとんどない。
キリスト教の一部の分派(モルモン教、セブンスデー・アドベンチスト協会など)には食を含めた様々な禁止事項を規定しているところがあるが、食の制限をする宗派は少数派である。
Ⅱ日本の食事で好まれるもの
食事制限がないため、宗教上は特になし。
Ⅱ日本の食事で好まれないもの
食事制限がないため、宗教上は特になし。
Ⅲ推奨/禁止事項
東方正教会では、主に修道院を対象に、「大斎」をはじめとする長期間の斎戒(1 年に4 回)、1日間の斎戒(毎週水曜日、毎週金曜日)が存在する。
斎戒期間中は「肉」「魚」「卵」「乳製品」「アルコール類」「オリーブ油」が避けられる。一般の信者はこれらの断食を比較的緩やかに実施している。
仏教
Ⅰ食に対する意識
殺生すること、生き物を傷つけることを慎むという意識がみられるが、肉食をする人も多い。
同じ仏教徒でも、宗派や国などによって食に対する意識は異なる。
僧侶などの厳格な仏教徒は、食事そのものを日常の修養の一つとして捉えていることもある。
Ⅱ日本の食事で好まれるもの
食事制限がないため、宗教上は特になし。
Ⅱ日本の食事で好まれないもの
食事制限がないため、宗教上は特になし。
Ⅲ推奨/禁止事項
大乗仏教では、肉食を避ける傾向が強い。また厳格な仏教徒には、臭いが強く修行の妨げになるとの理由から、五葷(ごくん:ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)を食べることが禁じられている。
中国系で観音信仰の人は牛肉を食べないこともある。
上座部仏教では、肉を食べてもよいとされる。ただし、僧侶のためにわざわざ生き物を殺して肉を提供することは禁じられている。
また、在家(出家をしないで一般の生活をしながら仏教に帰依する人)は肉に関わる職業に就いてはならない。
最後に
今後外国人の方を受け入れるにあたって、国民性や文化の違いを理解しながら教育などに取り組む必要があります。
そこで今回は観光庁研修テキスト(2018年3月)を参考の食文化の違いをまとめました。
今回の内容をぜひ外国人の採用や教育などで活かして頂けますと幸いです。
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